本年度、稲城青年会議所第51代理事長を務めさせていただきます。
二度目の理事長就任にあたり、その重責の大きさを改めて強く感じております。
私が初めて理事長を拝命した2022年は、新型コロナウイルス感染症の影響が色濃く残る時期でした。前年には多くの事業や運動が制限され、青年会議所としても本来の力を十分に発揮できない期間を経験しておりました。そのような状況下において、私たちは「止まらないこと」「前を向くこと」を選択し、オンライン中心の活動から、少しずつリアルな運動へと舵を切ってまいりました。
1月の新年賀詞交歓会においても、まん延防止等重点措置の発出が直前まで不透明な中、開催そのものが危ぶまれる状況でありました。しかしながら、行政関係者の皆様、関係諸団体の皆様、そしてメンバー一人ひとりの多大なるご理解とご協力により、無事に実施することができました。
その年、稲城青年会議所の象徴的事業である「わんぱく相撲東京都大会 稲城場所」を2年ぶりに開催することができました。限られた人数、経験の浅いメンバーでの体制という決して容易ではない環境の中であっても、「地域にとって何が必要か」「今、我々青年が果たすべき役割は何か」を真剣に考え、愚直に行動した結果であったと自負しております。この経験は、稲城青年会議所が持つ“地域に根差した実行力”を改めて示すものとなりました。
昨年度2025年、稲城青年会議所は創立50周年という大きな節目を迎えました。記念式典を通じ、これまでの歩みを振り返るとともに、先輩諸兄姉が稲城というまちに注ぎ続けてこられた情熱と覚悟に触れる機会となりました。同時に、「これからの稲城青年会議所は、地域に対してどのような価値を提供し続ける存在であるべきか」を、現役メンバー一人ひとりが真剣に考える年でもありました。
前回の理事長時にはコロナ明け、そして今回は、51年目という、新たな「はじめの一歩」というタイミング。野球でも、初回、また一歩目や一球目が非常に大事とされておりますが、まさに、新たな時代への「はじめの一歩」を踏み出すこの重要な局面において、再び理事長という大役をお預かりすることに、私は大きな使命と責任を感じております。組織の方向性を定め、その先にある未来を描く立場として、強い覚悟をもって本年度の運動を牽引してまいります。
2.会員拡大 ― 組織の未来を創る最重要戦略 ―
本年度、稲城青年会議所は「会員拡大」を最重要方針の一つとして掲げ、組織一丸となって取り組んでまいります。そもそも、私たちはなぜ会員拡大を行うのか。
それは、JCIミッションに掲げられている通り、「地域のより多くの青年に、リーダーシップの開発と成長の機会を提供するため」であり、ひいては地域社会の持続的な発展に寄与するためであります。しかしながら、これまでの私たちは「会員拡大の重要性」を十分に理解しながらも、必ずしも本気で向き合ってきたとは言い切れません。日々の事業運営に追われる中で、将来を見据えた人材発掘や育成が後回しになっていたこと、そして入会していただいた会員に対し、青年会議所ならではの成長価値や所属する誇りを、十分に伝え切れていなかったことは、組織として真摯に受け止めるべき課題であると認識しております。
そこで本年度は、「数を増やす」ことだけを目的とした会員拡大ではなく、「理念に共感し、地域の未来を共につくる仲間を迎え入れる」ための会員拡大へと舵を切ります。
入会前の段階から、稲城青年会議所が何を目指し、どのような価値を地域に提供してきたのか、そして会員一人ひとりがどのように成長していける組織であるのかを、丁寧に、分かりやすく伝えてまいります。
また、地域との接点を意図的に増やすことで、青年会議所の存在意義をより多くの方々に知っていただく機会を創出いたします。行政や関係諸団体の皆様とも連携を図りながら、定期的な交流の場を設け、地域課題の共有や意見交換を通じて、青年会議所が「地域に必要とされる存在」であることを体現してまいります。
新たに入会された会員に対しては、早期から活躍の場と成長の機会を提供し、「JCに入って良かった」と心から実感していただける環境を整備します。その満足感と成長実感こそが、次なる入会希望者を生み出す最大の原動力であると考えております。
会員一人ひとりが地域と真摯に向き合い、前向きに挑戦し続ける姿は、必ずや地域の皆様の信頼につながります。その信頼の積み重ねが、「紹介される団体」から「自ら入りたいと選ばれる団体」への進化を実現します。
本年度の会員拡大目標は10名。最低でも10名、最高でも10名。
形勢逆転の背負投げをする気概を持って、この数字に、組織の未来を懸ける覚悟を込め、全力で取り組んでまいります。
3.成長の先にある、地域への確かな貢献
会員拡大によって運動を最大化し、その成果を地域社会へ還元していくことこそが、青年会議所の本質であります。青年会議所には、「明るい豊かな社会」の実現に向け、次代を担う人材を地域へ輩出し続ける使命があります。学び、行動し、地域課題に正面から向き合う。限られた40歳までの時間の中で、リーダーとしての資質を磨き、地域に良い影響を与え続ける人材を育成していく。その積み重ねが、稲城の未来を支える確かな力になると信じております。
4.結びに
私が稲城にご縁をいただいてから、12年が経ちました。昭和50年(1975年)、当時の青年たちは、「地域の課題に目をつむることなく、青年として挑戦し続ける」ことを誓い、稲城青年会議所を設立されました。その志は51年の時を越え、今もなお脈々と受け継がれております。
私たちは、その歴史の延長線上に立つ存在です。ただ先輩方の背中を追うだけでなく、次の世代に誇れる背中を見せる組織であるために、51年目の稲城青年会議所を、全身全霊で牽引してまいります。稲城青年会議所は、行政の皆様、関係諸団体の皆様、そして地域に生きる多くの方々に支えられながら、その時代ごとの課題に向き合い、歩みを止めることなく活動を続けてまいりました。青年会議所は決して単独で完結する組織ではありません。地域の皆様との信頼関係の上にこそ、その運動は成り立つものだと、私は強く認識しております。
本年度も、地域の未来を見据え、行政の皆様と手を携え、関係諸団体の皆様と志を一つにしながら、青年ならではの行動力と実行力をもって、稲城のまちに確かな価値を残してまいります。
私たちは「できない理由」を探すのではなく、「どうすればできるか」を考え、行動し続ける集団でありたいと考えております。
51年目を迎えた稲城青年会議所は、これまで築いてこられた歴史と信頼を礎に、次の50年へ向けた確かな一歩を踏み出します。
その歩みの先に、行政・地域・青年が共に未来を描ける稲城の姿があると信じております。
本年度も変わらぬご理解とご支援、そしてご指導ご鞭撻を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。